パイレーツオブサガミワーン キハダマグロドリーム

DKJ(どかじゃ)

2013年07月26日 10:17

海面がもりあがるやいなや100や200ではきかない大量のイワシが吹き飛ばされ、バラバラと宙を舞う。
夏の朝の日差しがそのウロコに乱反射する中、次から次へとさながら爆弾のようなキハダマグロが水飛沫を高くあげて飛び出している。
ヤレっ!ヤレーッ!食わせろー!
船長の号令のもと、ミヨシのアングラーたちは目の色を変え、高まる鼓動でルアーを無数の水柱に向け撃ち込む。
気がつけば、ナブラを囲んで何隻ものキャスティングボートが集結していた。
驚いた事に、ほぼすべての船でロッドがぶち曲がっている。




これは…なんという世界なんだ。


こんなトランス。今まで本当に経験したことはなかった…



この5年で実に多くの仲間たちから影響を受けてきました。次から次へと差し出される新しい世界に、ただただ驚き、憧れ、そしてチャレンジ。この人いったいどこであんなでかいメバル釣ってんだろう?ムキー!悔しいー!なんて思っていた人とこんなに釣りに行くようになるとはw

今回はそのコモモちゃんと相模湾キハダマグロチャレンジに行ってきました。
彼は去年、見事に2本もキャッチしていて乗船経験も豊富。あれやこれやアドバイスをもらいつつ道具を揃えドキドキの初チャレンジ。



というより、遊漁船、初めてなんですw (東京湾タイラバは逆6さんのご好意に甘えさせていただいて、個人のプレジャーボートに乗せていただいているのです。ホントに有難いことです。)
他のお客さんの迷惑にならないようにという思いと期待が半々の実に小心者丸出しです。そもそも、アンダースローもできないんですからね。

ロッドはダイコーのVergerのツナロッドを購入。アンリパのものがあれば欲しかったんですが、まだリリースされていませんでした。
そして、リール。PE5号や6号を300m巻けて剛性のあるもの。
はいそれなら、ソルティガ。それが大正解なんでしょう。しかし、買えません( ;´Д`)

コモモちゃんはスピンフィッシャーでいけるでしょ!と言ってくれたので、普段は買えないソルティガキャスティングPE5号を奮発して
巻きました。

しかし、ここの所分解メンテをサボっていて、どうにもジャリジャリした巻きフィールw
心配なので分解してみると…



メインとピニオンは問題ありませんでしたが、ワンウェイクラッチが、サビサビ~。洗浄して、オイルの中にどぶ漬けする勢いで無理やり注油。何とかじゃりじゃりがシャリシャリになったので、まあいいいか。

しかし、ちょっと不安でした。

そして、ギンバルベルト。ゴツイタイプが良いのはわかっていましたが、予算が…
アンリパの廉価なタイプが磯でも使えるしいいかな?



うむ。いい感じ。

しかし、後に思い知る事に( ;´Д`)


さ、いよいよ当日。
朝、4時くらいに迎えにきてもらい大磯港へ。うーむ。近い!南伊豆に出かけるのとは大違いですねw

今回お世話になるのは大磯港 邦丸さん。兄弟で操業されていて、今日は清二郎船長にお世話になりました。
真っ黒で頼りがいのある海の漢です。ステッカーの絵がそっくりw



4時半に集合すると、すでに十数人の方々が。早いですねー!
受付を済ませて希望の席に記名。5人づつのローテーションでミヨシ、胴の間、トモとぐるぐるまわるシステムです。
朝の一発目狙いで前日からの方もいらっしゃるみたいですね。
ここはコモモちゃんに任せて3番目にミヨシへ出る席へ。

いざ出発!




見事なまでのステラ&ソルティガの林w船中僕以外はみーんなでした。



出港し、1時間も走らないうちに次々とナブラを目指して撃っては移動の繰り返し。我々も胴の間から誘い出しを試みるも反応せず。
ミヨシでは何本かいいサイズのカツオをゲットしています。

ああ、ミヨシにでるの緊張するな〜。

さあ、移動。コモモちゃんはミヨシの手前。これはチャンスか?
みると進行方向に凄まじい水飛沫が!

※冒頭のトランスシーンですw

気がつくと周りの船でも怒涛のヒット!ロッドがぶち曲がっています!

僕はあまりのことに呆気にとられ、ミヨシの人たちを応援するしかありません。てか、投げたら絶対絡まりますから( ;´Д`)

そしてコモモちゃんの狙いすました一撃!バシュ!ノットがガイドを抜ける乾いた音。

着水。

フォール。

ヨッシャ!ヒットオー!




MCワークスのセブンマイルスがグワングワン引き込まれ壮絶なバトルが!

僕はその光景に言葉もありません。ただただ、

スゲー

スゲー

スゲー

と呻くばかりw

かなり寄せて、あと10mくらいというところで、ああー!
なんとばれてしまいました。

うはー。ザザ残念_| ̄|○ くうー。ホントっ厳しいんですね。涙(T_T)


そして、船長は別のナブラを見つけて全速力でむかいます。
僕はついにミヨシへ。右舷側に立ちます。
先方ではドッカンドッカンやってます。もう、無我夢中。船長の
ヤレーっ!喰わせろー!の叫びに呼応してキャスト!

しかし、届かずナブラの7mくらい手前に着水。わけもわからず、10秒ほどフォールさせて、高速リトリーブを開始した途端、

ドッカーン!


マジですか?((((;゚Д゚)))))))

と驚く余裕も無く、無意識に3発合わせます。ジャっ!ジャっ!ジャっ!
クタクタクタよーと気分は鈴木斉さん。頭の中は茨城弁のイントネーションw

今まで経験したことのないパワーであり得ない勢いでドラグが出され続けます。
こ、こ、これなのか!獲りたい!でも強い!強すぎる!

前日、鍼治療を受け置き鍼を打った腰が悲鳴をあげています。ライトなギンバルでは安定させられず内股のX脚でまるでお姉ファイトです。
ある程度潜られ、若干ドラグを締め、巻きますが、これが巻けないんですねー。何とかポンピングを繰り返すもどんどん辛くなっていきます。ファイティング姿勢がぜんぜんなってなくて、肘が曲がった状態でのファイトをしているため、上腕がパツンパツンです。

他の皆さんはルアーを回収ししてくださり、励ましてくださいます。
済みません。申し訳ありませんと言うと、「そんなこといいから獲れ!」と常連のMさんがサポートしてくださいました。
ギンバルも、コモモちゃんが付け替えてくれて、何とか安定したポジションをキープできるようになりました。





いったい何分経過しているのでしょう?まったく時間の感覚がありません。
腕を交互に離してシェイクして血液を送りますが、パンプアップはまったく治まりません。
そして、ついに恐れていたことが…

ジュリっと、何とも言えない音がして、急激にスプールが逆回転!

あ!((((;゚Д゚)))))))


ワンウェイクラッチ!



ハンドルをあわてて止めて、握り込みます。もう絶対に離せません。
あと、10mくらいになったとき、急に巻けるように。えっ?何だ?いったい何だ!

((((;゚Д゚)))))))

ななななんと、3mくらいのサメがキハダのお尻に噛み付いています!
ぐはあああああああああああ…

お願い、やめてえええええええええええええええ。

船の上の多くの人影に気づいたのか、サメはマグロを離して沈んで行きました。
うわわわわ。なんてことだー!





うわー!うわー!としか言えません。サメにやられたのは残念ですが、初挑戦でキャッチさせてもらえました。
ホントにほんとありがとうございます!
コモモちゃん、常連のベテランアングラーMさん、船長、そして同船の方々。皆さんのおかげです。
今、思いだしただけであの感動が蘇り、ウルウルしてきちゃいます。


ヒットルアーは<ハルシオン HALCYON> ハルシコセグロイワシ 130/60でした。



その後、カツオのナブラ撃ちでヒットするもばれてしまいました。

もう放心状態。残りの5時間は夢現の中でした。

寄港し、計量すると123cm、24.5kgでした。サメに食われたのは税金みたいなものですかねーw

邦丸の女将さんに写真を撮っていただきました。HPに載せたいただき感激です。また宜しくお願いします!

あれから約一週間。完全にアタマがキハダキャスティングにやられてますw

さあ、次はいつ行こうかな?






タックルデータ

ロッド: DAIKO Verger VRCS82TUNA

リール:penn spin fisher 750ssm

ライン:ダイワ UVF ソルティガ キャスティング 8ブレイド+Si 5号300m.

リーダー:モーリス(MORRIS) バリバス ショックリーダー 130lb/35号


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